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素敵なお話しに出会いました。
「カモメに飛ぶことを教えた猫」というお話し。
ルイス・セペルベダ(南米チリに生まれた作家)の作品です。
ずいぶん話題になったお話らしいですが、私は初めて読みました。


P1040263.jpg



真っ黒な石炭みたいな、太った猫ゾルバは、瀕死のカモメ、ケンガーから三つのお願いをされます。
一つ目は、私の卵を食べないで下さい。
二つ目は、卵からかえった雛を育てて下さい。
そして三つ目は、雛に飛ぶことを教えて下さい、と。

ケンガーは卵を産むと、息を引き取ります。
黒猫ゾルバは、カモメに託された三つの約束を果たそうと懸命になります。

卵からかえった雛を、ゾルバとその仲間達は、フォルトゥナータ( 幸運な者 )と名づけます。
愛らしい娘、フォルトゥナータは黒猫ゾルバをママ、ママ、と慕います。
ある日、心無いチンパンジー、マチアスがゾルバを中傷して、
「あいつらはお前を太らせて食っちまうつもりさ」と言うのです。

傷ついたフォルトゥナータに、ゾルバは言います。
「きみはカモメだ。だがチンパンジーの言ったことで正しいのは、それだけだ。ぼくたちはみんな、きみを愛してる。フォルトゥナータ。たとえきみがカモメでも、いや、カモメだからこそ、美しいすてきなカモメだからこそ、愛しているんだよ。・・・きみは猫じゃない。きみはぼくたちとは違っていて、だからこそぼくたちは君を愛してる。・・・ぼくたちはきみを、カモメとして愛しているんだよ。・・・きみのおかげでぼくたちは、自分とは違っているものを認め、尊重し、愛することを知ったんだ。自分と似たものを認めたり愛したりすることは簡単だけれど、違っているものの場合は、とてもむずかしい。でもきみといっしょに過すうちに、ぼくたちはそれができるようになった。いいかい、きみはカモメだ。だからきみは、飛ばなくてはならない。飛ぶことができたときこそ、きみはほんとうに幸せになれる。・・・」

ゾルバと仲間の猫たちはできるかぎりの知恵を出しあって、フォルトゥナータに飛ぶことを教えようとします。
ゾルバはハードボイルドな猫。そこらの野良猫には負けない強さがあり、フォルトゥナータを守るためには、単独でネズミの巣に乗り込み、ボスと交渉します。カッコイイの!


猫は、忍耐力と叡智をもつ、のだそうです。
猫は、いろんな言葉で鳴くことができる。フランス語でも、イタリア語でも、クロアチア語でも。
猫は、人間の言葉を、実は話すことができる、でも話してはいけないという掟があるから話さないだけ。

ゾルバは、人間の詩人にお願いに行きます。
カモメに飛び方を教えてくださいと。

なぜ詩人なのか。
心を動かすのは、やはり言葉なのですね。

フォルトゥナータは夜空に羽ばたきます。
それを見て、ゾルバはつぶやきます。「彼女は一番大切なことがわかったんだ」
「一番たいせつなこと?」詩人がたずねると、
「飛ぶことができるのは、心の底からそうしたいと願ったものが、全力で挑戦したときだけだ、ということ」
と答えるのです。


私は実は猫アレルギーです。かわいいとは思うのですが、どうにもくしゃみがでて、一緒にいることができません。でも猫好きの人に聞くと、「そうだよ。猫は言葉がわかるんだよ」なんて平気で言いますもんね。









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